アイデアは鮮度が命
一番最近描いた絵です。
タイトルは「Blue」
三月のARTs*LABoさんのあお展に出したいと思って制作しました。
まだ募集すら始まっていない段階で完成させるのは早すぎる気がしますが、
アイデアを思いついたときに描くのが一番楽しいので。
思いついてしばらく放っておくと自分の中で賞味期限切れになってしまって描けなくなります。
妄想力豊かな方なので、日頃、歩いてるだけでも結構思いついてしまうのですが
仕上げれるのは10個に1個くらいです。
遅筆でなければもっとたくさん生み出せるのに悔しいです。
青色は最も好きな色なんですが、正直水彩で使うのは苦手です。
普段から多用している黄色と混ざると灰色になるためです。
グラデーションを作るときは補色(色相環で反対側にある色どうし、ほかにも赤と緑など)を選ばない方がいいそうです。
女の子のスカート部分とかちょっと灰色になっていますね。
あたたかく光らせたかったのですが、黄色以外をつかうとしたらこの場合黄緑とか使った方が良かったのでしょうか?
暗いテーマの絵だったので濁った部分はこれはこれでいいと思うことにしました。(描き直したくないだけですが・・・)
あお展、毎年大人気の展示ですごく興味がありました。
ただ、美しい色合いの作品が並ぶ中で戦う勇気がなくて見送っていました。
今回は色で勝負するのでなく、「あお」から連想したものを詰め込む作戦です。
・気分が落ち込む、ブルーな気分
・失恋
・青春
・夜空
・涙
・セーラー服
・・・などなど
この絵を見た人によって想像する物語は違うと思いますし、ご自分の好きなように解釈していただけたらそれだけでもう幸せなんですが、
一応私が考えたストーリーなんかをちょこっと解説します。
女の子の名前は桜木真子。後輩からはマコ先輩と呼ばれています。(ベットの上に色紙が転がっています)
「桜木」だけでなにかピンときた方はちょっと尋常じゃなく鋭いです。
高校の卒業式の終わったあと。
三年間ひそかに思いを寄せていた男友達の井村君を呼び出し、告白したものの振られてしまった。
理由は彼が自分の親友とこっそり付き合っていたから。
振られる側からしたらクソみたいな三角関係ですが、ほぼ実話です。
ベッドに転がっているLINEの画面は告白後の井村君とマコのやり取りで、井村君は謝りっぱなしだし、マコは逆に気を使ってお幸せにとか応援してるよとか心にもないことを送っています。
時間あったらこの携帯画面の絵も描きたいなと思っています。
この絵の実際サイズは意外と小さくてアイフォン6sを三つ横に並べたくらいの大きさ(分かりづらい)なんですが、そうしたら細かい部分ほぼつぶれてしまいましたね。
ベットの上の写真立てには井村君の写真を、奥の方の壁に刺してあるのは親友とマコのツーショットと親友からもらったお手紙・・・のつもり。
この絵のアイデアを最初に思い付いたのは去年の暮れです。
初めに思い付いたのはせいぜい泣いてる女の子がクマに励まされてるところくらいですが、描き進めるうちに妄想が膨らんでこんなことになりました。
好きな人と、親友をいっぺんに失ってしまったマコですが、未来は明るいといいなと思って予定より光の表現少し多めで塗りました。
一緒に泣いてくれたくまのぬいぐるみみたいに、今度は誰かのために一緒に泣いてあげたりできるといいですね。
ってことで、現在は続編?を描いています。
卒業式と失恋という同じテーマです。
自分にしては難易度が高い絵になってしまったので完成させられるか謎です。
設定の余談です。
マコの片想いしていた相手、「井村君」
井村君は下の名前が優太です。
こしあんという名前の黒猫を飼っていて、一つ違いのお姉さんがいます。
マコとは飼い猫が同じ黒猫だったことがきっかけで意気投合して友だちになりました。
シスコンなので姉と髪型が似ているマコをかわいいなと思っていますが、完全に恋愛対象外です。
イラスト集CONNECTの3ページ目をご覧いただくとちょっと面白いかもしれません。