いい人を辞めた日
今日は人間関係の話をします。
私は今まで嫌いになった人との距離の取り方が実にへたくそでした。
友だちに話してみるまでそのことに気づいてすらいませんでした。
小学生の時に「おともだち みんなと なかよく しようね」みたいなことを先生から学び、それ以降アップデートされないまま今日まで生きてきました。
たまにふと、なんで私は厄介な人に絡まれることが多いのだろう??と思ったこともありましたが、単なる不幸体質なのかなと思い普通にスルーしてしまっていました。
そういう厄介な人、自分とは相性の悪い人との距離の取り方がとても下手です。
そういう人に遭遇すると、すぐ「どうやったらこの人のことを好きになれるかな」と考えてしまいます。
自分との共通点を探してみたり、洋服を褒めてみたりします。
そうやってできればすべての人類と仲良くやっていきたいという阿呆な考えが自分を不幸体質にしているとは・・・。
(すべての人類と仲良くやりたい、なんていうとなんか私がすごく菩薩みたいなんですが、そんなことはありません。ただ、頭が悪いので争ったら確実に負けるだろうと思うからそういう発想になるだけです。)
気づいたきっかけを書きます。
会社の先輩と私はものすごく相性が悪かったのです。
初めて会った日、即座に不穏なものを感じ取りました。
でも一度も喧嘩にはなりませんでした。
何があっても私が我慢して、まるで接待のように先輩のことを持ち上げ続けていたからです。
(何があっても、という部分は書いてしまうとただの悪口になってしまうし今回の記事と趣旨とは離れるので、各自ご想像にお任せします)
そのため、先輩の方は「みさにとても好かれている」と勘違いしてしまい、私のことを定期的に飲みに誘ったりしていました。
そんな接待状態を9年ほど続けていたので、周りは私たちがとても仲がいいと思っていたようですが、
私の方は会うたびに毎回死ぬほどストレスが溜まっていて、あるとき爆発しました。
あることをきっかけとして爆発したのですが、そのことがなくても自然と爆発したのだろうと思います。ストレスがついに限界値に達したのです。
爆発、といっても殴り込みに行ったわけではなくて、今までしていたことをやめただけです。
先輩のいいところを探すのをやめて、飲みの誘いを断りました。
「私はこの人のことが嫌いだ」と自己認識し、その判断が大きく間違っていないか熟考し、距離を取ることにしました。
お誘いを断ったり、作り笑顔を向けるのをやめた初めの方は罪悪感で苦しみましたが、それも一瞬のことで今はお互いちょうどいい距離まで離れることに成功したと思います。
人間関係というのは距離感が大切で、ちょうどいい距離感というのは人と人との組み合わせの数だけ存在し、近ければいいという訳ではないのだなぁと実体験で学びました。
先輩と私は相性が悪いくせに距離が近すぎたんですね。
きっと先輩の方も今ごろやれやれと思っていると思います。
これからはお互いのために嫌いな人に対しては損得勘定で接しようと思います。
そして嫌いな人のために悩んでいた無駄な時間を、今度は好きな人のために使いたいです。