何度でも甦るおばさん
はてなブログさんにお世話になってもう2年以上は経つと思うのですが、いまだにスター機能がよく分からずにいます。
この記事を書こうと思ってログインし、友だちのブログを見に行ってみたら画面下方に星のマークが出ていたのに気づき五回ほど連打してみました。
ア・イ・シ・テ・ルのサインみたいなノリで押しましたが意味が違ったらごめんなさい。
というわけで、どうもこんにちは。みさです。
突然ですが私は18年くらい絵を描いています。
改めて年数をお伝えするとすごい人みたいな感じがしますが、絵に関しての偉業を何一つ成し遂げていないので、この数字からはうっすらと私の年齢を推察してもらえればOKです。
私と同年代の方なら分かっていただけると思うんですが、私たちが絵を描き始めた頃は無料で上達する方法が独学しか選択肢がありませんでした。
学校でも絵を描いている子=オタクみたいな構図が出来上がっていて。
上手くなりたいという純粋な気持ちは、誰にも打ち明けられないまま自分の中で燻らせるしかなかったように思います。
今のように、誰でも簡単に絵を発表できて、絵が上手くなるコツが比較的簡単に分かるような時代が来たのがちょっと羨ましいです。
有名どころで言うとさいとうなおき先生の動画なんて本当分かりやすくていいですよね。
自分が中学生の頃にこういう文化が享受できていたらなぁ。
ところで、私は昔から線が好きでした。
塗りか線かと言われれば圧倒的に線でした。
というのも、中学生のときクラスにめちゃめちゃ絵の上手い子がいて、その子が当時私が大好きだったシャーマンキングの葉くんをシャーペンで描いてくれたんです。
ものすごい高性能な機材を使っているわけじゃなく、シャーペンだけを使った絵でこんなに感動するんだと思いました。
多分、そのときから絵の上手い人=形を上手に取れる人(線が上手い人)という考え方になってしまったんでしょうね。
ずっと線に執着していたので、形を取ることに関して自分は非常に劣っているとすぐに分かりました。
なので線画が上達するドリルなんかを買ってきて練習したりもしています。
そんな私ですが、実は色に関しては謎の自信がありました。
ずっと私は何も学ばずとも魅力的な塗り方が出来ると信じていました。
(安心してください。自分でもこの文を書いていてとんでもない勘違い野郎だなと思っています。)
これに関しては本当に根拠が何もないです。
学生の頃塗りのセンスを褒められてことも一度もないです。
なんで自信を持っていたのか分かりません。
そんな私でしたが、最近なんか色を塗ってもしっくりこないことが続いていました。
前までは世に出せる程度にはまとまっていると思っていたのです…。
去年出させてもらった色がテーマの展示会は、壁一面に作品を飾るスタイルの展示だったのですが、
会場の様子を見て、周りの人と比べて色が劣っていると思いました。
なんかこう、「悪くないけど古い」のです。
結果的にはかけた時間の割に反響も少なかったと思いますので、こう思ったのは私だけではないということです。
しばらくショックで、解決策も見つからなくて深い穴の中に落ちてしまったような気分でした。
結構思い詰めるタイプなので、こんな気持ちになるならいっそ潔く筆を折ろうかと思いました。
ある日ふと気付いたのが、今バズってる絵を見て私も素敵だなって思っているということです。
ということは、「私の目は、若い人たちと同じものを見てちゃんといいと感じている」
しかし、私の塗り方に関しては、アップデートされていないまま今日まで来てしまった
だから、最近の自分の塗りを見てしっくりこなかったのだと気づきました。
つまり目だけアップデートされていたということです。
というわけで、しっくりくる塗りができるようになりたい!と思い奈落の底から這い上がってきました。
私は何度でも甦りますよ。
色練習するならアナログよりデジタルの方が適していると思ったので、iPadを買いました。
ペンタブで描こうかとも思ったのですが、手元と絵の距離が離れているのに慣れていないので挫折しそうだなと思ってやめました。
今後修行のためのデジタル絵が量産されていくと思いますが、なんかおばさんがもがいてるなーなんて思っておいてください。
何を目指しているかは自分でも分からないのですが、絵が上手くなりたいという気持ちだけが中学生の頃から永遠と心の奥で燃え続けています。
これを消してしまったら、なんか生きる気力がなくなっちゃうような気がしています。
そっと見守ってもらえたら嬉しいです。
では。