勝手に縛られ、勝手に解いていく
ファンヒーターの電源を付けるとき、ボタンを押したあと数秒の間を置いてから鳴る「ジー…ボッ!!」という音に慣れず毎回びっくりしてしまいます。
どうも、こんにちはみさです。
ほんの数ヶ月前まで住んでいた私の実家では特にこれといった暖房はありませんでした。
唯一あったのはこたつでしたが、これは母の許可がないと使用できませんでした。
許可を出されるのは大体雪の降る日で、それ以外はダウンコートを着るか布団の中で過ごしていました。
夏の冷房についても同様で、長らくクーラーのない生活をしていました。
この様子について話すと周りの人は驚いたりしていましたが、私自身はこれといって不満もなく日々を送っていました。
実家を出て、全然違う家庭で育った人と生活をしてみて初めて気づくことが結構ありました。
「我が家のルール」というようなものですね。
母の作ったルールの多さに気づきました。
これには守られていた部分と縛られていた部分半々くらいの感覚です。
一人暮らしを始めた友人が「実家を出ると色々なことに気づくよ!」「自立できるよ!」と言っていたことを思い出しました。
話は変わりますが、今日は久しぶりにごぼうの炊き込みご飯を仕込みました。
炊飯器にセットして今炊いているところです。
炊きあがる直前、炊飯器の湯気が出るところからごぼうのいい香りがしてくるのが好きなんですよね。
割と渋いメニューですが、これは母からもらったレシピとかそういう訳ではなく
「ごはんのきほん(有元葉子著)」という本に載っていたレシピです。
そういえば母から受け継いだメニューみたいなものが何もないまま嫁に来てしまいました。
もともと全然料理ができない人なのですが、結構なんとかなりました。
さっきの本にも助けられましたし、YouTube見ながら一つずつ覚えていくのも楽しかったです。
夕飯のメニューも、ファンヒーターを買うことも、全部自分で決める。
それはメタボになっても、灯油の始末が面倒臭くても全部責任を負うということでもあります。
母の元を離れると小さなことから大きなことまで全部自分で決めなくてはならないですが、
一つ決めるたび「母の付属品だった私」から脱皮できるような感覚になりました。
そろそろごはんが炊きあがる頃です。
暖かい部屋でごぼうの炊き込みご飯を食べることにします。
では。