さくらちる
「さくらちる」
さくら散る 待ち人は来ず 友と泣く
(よろしければこちらの記事もご覧ください。⇒「アイデアは鮮度が命」 )
私は、絵を見てくださった方がそれぞれに違う感想を持ってくださったらいいなあ、面白いなあと思っています。
今からこの絵についてちょっと語りますが、ご自分の想像した物語と違うものが出てきてもそれはそれで正解だと思いますし、そうであってほしいです。
描いた本人が言うのも変ですが、次の文章はこの絵のひとつの解釈と思ってください。
「さくらちる」は「Blue」の続編のつもりです。
テーマは同じで卒業、青春、そして失恋です。
真ん中の子が卒業式のあと、好きな人に告白するために学校近くの神社で待ち合わせをしたんだけど、結局その人は来ず、木の陰に隠れてムービーを撮りながら見守っていた友人たちと一緒に泣いちゃった・・・という絵です。
なのでこんなタイトルになりました。
溢れる想いをしたためたラブレターは足元に投げ捨てられています。
周りの鳩もよーく見ると泣いていたんですが、小さすぎてつぶれました・・・。
実はこの三人は去年描いた令和慶弔カラーの袴のイラストの女の子たちです。
左から、末崎菫、桜木真子、西園寺梅子という名前です。
菫、桜、梅ですね。
今回描いた「さくらちる」では、前回は面倒くさくて断念した振袖の柄をそれぞれちゃんと描きました。
「Blue」では高校の卒業式後ですが、「さくらちる」では数年経って大学の卒業式後の設定です。
(大学の卒業式というものがいまいちよく分かっていないので、ここおかしいだろ!とか、こんな服着ないよ!とか不思議に思う部分があったらすみません・・・。)
「Blue」から数年経っているので、なにげに転がっている真子のiPhoneからホームボタンが消えていたりします。
(一応画面は例の井村君からLINEの通話がかかってきた画面のつもりなんですけど、これは本当につぶれました。)
あと、真子は高校時代は眼鏡をしていたのですが大学生になってコンタクトに変えた設定です。
こういうどうでもいい小ネタを仕込むのが結構好きだったりします・・・。
自分なりの課題としては「Blue」と同じテーマなのに全然正反対の印象の作品にしたいというのがありました。
色合いはがらっと変えてこれでもかというくらいピンクを使いました。
背景に桜を選んだのは、この絵で参加させてもらう展示が三月だったからです。
展示会会場から桜が見えたのでちょうど良かったなと思いつつ。
「Blue」ではひとりぼっちで泣いていた真子が、今度は親友のために泣いています。
失恋の痛みを知っているのでガチ泣きです。
散々泣いた後は、三人でインスタ映えするタピオカとか食べに行っているんだろうと思います。
三人の仲の良さが伝わっていたら嬉しいです。
この文章高速で書いたので超読みづらくてすみません。
ではまた。